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2024/02/21
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デンパサールの怪鳥

著者名: 河野 典生
作品詳細

 カメラマンの高木がバリ島・デンパサールの市場で手に入れた鋳物製の鈴。帰国後、奇怪な鳥人の型をしたこの土産物をテレビ局に提供したところ、番組放映後に佐伯という初老の男から連絡が入った。どこで手に入れたのか、ぜひ話を聞かせて欲しいという。そういえばあの鈴には、鳥人の胸の部分にだけ鮮やかな真紅の塗料が塗りつけられていて、釘で引っかいたような文字で「T・N」と刻まれていた。(「デンパサールの怪鳥」より) 人間の孤独とクールなサスペンスを描いた表題作の他、短篇小説6本を収録。*デンパサールの怪鳥*ロング・イエロー・ロード*ポカラ、ペワ・タール湖畔*やつらの棲む街*あいつらの世界*インター・コンチネンタルの客●河野典生(こうの・てんせい)1935年1月高知県生まれ。詩作、劇作のかたわら1960年『陽光の下、若者は死ぬ』でデビュー。1964年『殺意という名の家畜』で推理作家協会賞を受賞。日本のハードボイルド小説の先駆者となる。幻想派SF小説、ジャズ小説など、多彩な執筆分野とジャズのフィーリングを持つ作家として特異な存在。

出版社:アドレナライズ
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