著者名:
志茂田 景樹 | |
津波に激しく洗われる能登の海岸。その小さな入江に打ち上げられた若い女“ヒコ”は命を助けられた加瀬友之輔に謎の言葉を残して失踪した。 一方、人妻の小酒井佑子は毎夏、能登で加瀬との逢瀬を愉しんでいたが、今年は事情が一変する。向田の火祭り、名舟祭りで殺人事件が起こり、佑子の父も殺される。 能登・倭島王朝の秘宝をめぐり事件は思わぬ展開をみせた……。●志茂田景樹(しもだ・かげき)静岡県生まれ。おひつじ座のA型。中央大学法学部卒。塾講師、新聞記者などを経て、1976年秋に『やっとこ探偵』で第二七回小説現代新人賞を、1980年には『黄色い牙』で第八三回直木賞を受賞。
話で読む | 巻で読む |