昭和50年代の東京、若者たちの人生が足早に駆け抜ける青春ストーリー。強さと自由を求めて走り抜けるオートバイの疾風の後に香るロングピースの煙とカストロールの焼ける匂い。愛情と友情が太く紡がれたその道は半グレどもの裏街道と何度も交錯し火花を散らす。誰もがかつて抱いた強さと自由への憧憬がずっと心に煌めき続けていることを教えてくれる秀作。著者紹介1957年生まれ東京都町田市出身東海大学工学部通信工学科卒19歳から小説を書き始める