主人公・真理子は、アパートやマンションの経営をする夫の力になろうと必死で支えてきた。真理子は夫が外に自分とは正反対の女を作っている事を知っていた。奔走する毎日だった真理子は、過労の為に三度も流産し子供の産めない体になってしまった。それでも、いつか夫は戻ってきてくれると、自分が居なければと耐える真理子だったが、朝帰りした夫は寝言で真理子も目をかけていて、よく知っている女・陽子の名前を口走る。頭に血が上った真理子は夫を殺してしまう。そして、自分は電車に飛び込んだ…