寄港地のない船 | |
著:ブライアン・オールディス | |
その船はどこから来て、どこへ向かうのか。もはや知る者は誰もいない。巨大な宇宙船の内部で、いまや人間た… |
密航のち洗濯 | |
宋恵媛/望月優大/田川基成 | |
〈密航〉は危険な言葉、残忍な言葉だ。だからこれほど丁寧に、大事に、すみずみまで心を砕いて本にする人た… |
小さきものたちのオーケストラ | |
チゴズィエ・オビオマ/粟飯原 文子 | |
ナイジェリアの貧しい養鶏家の青年チノンソは、富裕層の女性と恋に落ちた。彼女と結婚するため全財産をなげ… |
小さなことばたちの辞書 | |
ピップ・ウィリアムズ(著)/最所篤子(訳) | |
ことばに生涯を捧げた女性を描く珠玉の一篇。「生きるということは、ことばを集めることだ――べつに辞書編… |
小さな場所 | |
東山彰良 | |
まだ小さな世界しか知らないぼくに、大人たちはこの広い世界の秘密や真実を教えてくれた台北の猥雑な街、紋… |
小説のように | |
アリス・マンロー(著)/小竹由美子(訳) | |
ある夜、一冊の本を読み始めた音楽家の女性。その物語では、音楽教師として教えながら、夫との不和を抱えて… |
崩れゆく絆 | |
アチェベ/粟飯原文子(訳) | |
古くからの呪術や習慣が根づく大地で、黙々と畑を耕し、獰猛に戦い、一代で名声と財産を築いた男オコンクウ… |
年年歳歳 | |
ファン・ジョンウン/斎藤真理子 | |
日本語で「従順な子」という意味の名で育った母の哀しみの向こうがわに広がる、それでしかありえなかった歴… |
幻獣辞典 | |
ホルヘ・ルイス・ボルヘス/柳瀬尚紀 | |
セイレーン、八岐大蛇、一角獣、古今東西の竜といった想像上の生き物や、カフカ、C・S・ルイス、スウェー… |
影 | |
カーリン・アルヴテーゲン(著)/柳沢由実子(訳) | |
高潔なノーベル賞作家に隠された「心の闇」。ノーベル賞作家である父アクセル・ラグナーフェルトは、脳疾患… |
彼女の名前は | |
チョ・ナムジュ/小山内園子/すんみ | |
韓国で130万部、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の次作短編集。「次の人」のために立ち… |
怒り | |
ジグムント・ミウォシェフスキ(著)/田口俊樹(訳) | |
ポーランド発、完徹必至の傑作ミステリ上陸。ポーランド北部オルシュティン市の工事現場で、白骨化した遺体… |
恥辱 | |
カーリン・アルヴテーゲン(著)/柳沢由実子(訳) | |
過去に囚われている二人の女性の贖罪の物語。私ではなく、彼こそ生き残るにふさわしい人間だったのだ――。… |
情熱のシーラ | |
マリーア・ドゥエニャス(著)/宮崎真紀(監訳)/大友香奈子(訳)/村田悦子(訳) | |
NHK海外ドラマの原作小説全3巻刊行開始!1911年にマドリードで生まれたシーラは、天才的な裁縫の腕… |
愛人 | |
マルグリット・デュラス/清水徹 | |
18歳でわたしは年老いた―。あの青年と出会ったのは、靄にけむる暑い光のなか、メコン河の渡し船のうえだ… |
戦争日記 | |
オリガ・グレベンニク/奈倉有里/渡辺麻土香/チョン・ソウン | |
侵攻前夜から始まる地下室での避難生活、ハリコフ(ハルキウ)からリヴォフ(リヴィウ)、ポーランドを経て… |
戦場のピアニスト | |
ウワディスワフ・シュピルマン/佐藤泰一 | |
ホロコーストを生き抜いた若き音楽家の苦闘の実録物語。廃墟になったワルシャワの街からの奇跡の生還。カン… |
批評理論入門 『フランケンシュタイン』解剖講義 | |
著:廣野由美子 | |
批評理論についての書物は数多くあるが、読み方の実例をとおして、小説とは何かという問題に迫ったものは少… |
文城 夢幻の町 | |
余華 著/飯塚容 訳 | |
生まれたばかりの娘を置いて、妻はどこへ消えたのか――。世界が新作を待ち望む作家、余華の8年ぶりの長編… |
文学こそ最高の教養である | |
駒井 稔/光文社古典新訳文庫(編) | |
混迷の深まる現代に、何らかの指針を求めつつ、現実世界をひたむきに生きる人々にとって、文学は「即興性の… |