朝の満員電車、悪戯な指がスカートを捲りあげてくる。むっちりした太腿、煽情的な曲線を描く尻を這い、下着の奥へと忍びこみ、秘唇まで遠慮なく抉ってゆく。激しい羞恥に晒されながらも、喘ぎ、浮かべる恍惚の表情。誇り高き女として、沙絵子は、とても信じられなかった。快感の魔味に濡れ、惑うもう一人の自分がいることを……。