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2024/02/21
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農協のフィクサー

著者名: 千本木 啓文
作品詳細

日本の最後のサンクチュアリを「裏支配」する男のあくなき野心と反骨の半生!障がいをバネに差別と戦った若き時代から、「京都のドン」野中広務を倒し、昭和的独裁者として1000万人組合員ににらみをきかせるその実像とは。農協にはびこる巨大なカネと権力を牛耳る「昭和的独裁者」を追った渾身ルポ!農協のフィクサー・中川泰宏とは何者か。「彼が動かしている組織は強大だ。会長を務める「JAバンク京都信連(京都府信用農業協同組合連合会)」が集める貯金残高は一兆二五六七億円(二〇二二年九月末現在)。副会長を務めるJA共済連(全国共済農業協同組合連合会、JAグループで保険を扱う全国組織)の保有契約高は二二七兆円(二二年上半期現在の長期共済の契約高)を超え、第一生命など大手保険会社と肩を並べる。JA共済連の手足となって保険商品を売り歩く農協の職員数は、一八万六〇〇〇人(二〇年度)に上る」(「プロローグ」より)ダイヤモンド・オンラインの大反響連載に大幅加筆して書籍化!(目次)プロローグ 農協の独裁者、中川泰宏とは何者なのか第一章 「コメ産地偽装疑惑」報道、七億円裁判の顛末1 はじまりは訴訟示唆の抗議文 2 自民党の小泉進次郎農林部会長に圧力3 産地偽装の潔白主張する「二つの虚言」4 偽装米疑惑にうごめくヒト・モノ・カネ5 訴訟の「けじめ」として試みた中川への直撃取材第二章 いじめられっ子の変貌1 障害のある泣き虫が青年実業家に成長2 カネを稼いで社会を見返す! 貸金・不動産業で大成功第三章 農協の甘い汁1 宿敵・野中広務2 恐怖支配を象徴する「農協労組潰し」3 ファミリー企業による悪質な不動産取引4 フィクサーを取り巻く面々5 強引な「農家数水増し」で孤立を深める6 スキャンダルを探して天敵・農水次官解任を画策7 全国農協を牛耳る野望の果てに第四章 小泉チルドレンVS政界の狙撃手1 野中のけん制と中川の反発2 同和問題改革者から一転、同和事業を利用する3 北朝鮮支援で一躍中央政界に名をとどろかせる4 国政進出を阻まれ、野中に「死んでも闘う」と宣言5 小泉純一郎の加勢で野中陣営に薄氷の勝利6 「使い捨て」にされた改革者第五章 京都のフィクサーとして支配体制を確立1 政治家から「黒幕」に転身2 中川と野中の「代理戦争」は泥沼化3 野中亡き後も続いた復讐劇4 農業版「桜を見る会」、海外宮殿での晩餐会エピローグ 子飼いたちに利用される昭和的「独裁者」

出版社:講談社
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