小説の見たことのないカタチ。夏の間、レネの義兄モーリスの家を借りるため、優奈はハンブルグからボルドーへ向かう。優奈は漢字を1文字ずつ記す。同時に起こりすぎるたくさんの出来事を記録するために。言語・記憶・意味・イメージの狭間にたゆたい躓きながら、優奈の夏はたくさんの断章になる。