著者名:
ウィリアム・モリス/はやみずあゆみ | |
近代デザインの父、ウィリアム・モリスの代表的デザイン論文『理想の書物』を新訳で。デザイン、文学、建築などの多彩な芸術活動を推進したウィリアム・モリスは、英国ヴィクトリア時代のアーティスト。本書は、1891年に設立した印刷工房・出版社ケルムスコットプレスで書物作りを実践したモリスの、情熱と哲学が端的に表現された理念と実践の論文です。本書は、モリスが考える『理想の書物』とは何か、それを作り出すためにはどうすれば良いかという哲学が書かれていますが、理念だけではなく、紙面レイアウト、用紙や書体の選び方、読みやすさとは何かなど、多面的かつ具体的に記されている実用書でもあります。その考え方は、21世紀の現在でも古びること無く、むしろ新鮮で刺激的な発見に満ちています。デザイナーや書物作りに係わる人はもちろん、日常生活での芸術性を大切にする全ての人にお勧めです。
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