著者名:
七生 | |
仕事が忙しいと都合のつかない婚約者のために手作りお菓子を差し入れしに王宮へ出向いたリシェルが目撃したのは婚約者と仕事仲間だという令嬢とのキスシーンだった。呆然とするリシェルに罵詈雑言を浴びせてくる婚約者。挙句、使用人のすることだとお菓子作りを馬鹿にされ婚約解消を言い渡されてしまう。そんな彼女に寄り添い、作ったお菓子を「優しい味がする」と肯定してくれたのは王太子殿下の側近である辺境伯子息のルシアンだった。自分を見守り甘やかしてくるルシアンの無自覚な溺愛にゆっくりとリシェルの恋も育っていく―
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