娘は今まで私に逆らったことが一度もなかった。帰りが遅いのは、大学受験のためにゼミに通っているものとばかり思っていた。けれど私はある日、フリーターと一緒に、街で歌を歌っている娘を見つけてしまう。突然、良い子だったはずの娘が私に反抗する。「お願いだから…もう、あたしを自由にして」娘が私をそんなふうに思っていたなんて――