「ぼうず、おかえり……」12歳の少年・棟像貢太郎(むなかたこうたろう)は、近所の老人が呟く言葉に不吉な予感を覚えていた。両親を事故で亡くし、祖母と越してきた東京郊外の家。初めての場所のはずなのに、知っている気がしてならないのだ。そして、怪異が次々と彼を襲い始める。友達になった少女・礼奈(れな)とともに探り出した、家に隠された戦慄の秘密とは?