「その夜から、私は義兄とたったふたり、この世界に残された――」兎藤華――高校1年生。義兄の結と、「惨劇の洋館」なんて呼ばれるお屋敷に二人暮らし。私としては、自分はごくふつうの女子高生…だと思っている。そう。毎夜、殺された両親の復讐のために“秘密の散歩”をしていることと、義兄が私の“血”を求めてくること以外は――血を吸われるのって…怖い?それとも…気持ち良い?人間とモンスター、愛と謎が絡み合う、吸血ブラックファンタジー!