銀座の中級のクラブでホステスとして働いていた沼田麻耶が故郷の熊本に帰るというのを智明は引き止めることは出来なかった。麻耶とのことは、真剣ではなかったとは言わないが、家庭を犠牲にするまでの付き合いにはならなかった。智明は羽田空港まで、見送りにいった。