内乱が激化し、混迷の状況を脱していないシリア共和国に、日本を始め数ヵ国の国際親善団体を母体とする和解仲介団が送り込まれた。だが、彼らを乗せたチャーター機は、シリア空軍により首都から遠く離れた空港に強制着陸させられ、乗員乗客全員が拘束されてしまう。日本の当局からの密命を受けた元航空自衛隊パイロットが、人質救出に向けて動き出すが、そのミッションにはチャーター機そのものの奪還までが含まれていた。