あるコンサルティング会社の男性社員が死体で発見された。その社では一人の女性社員が行方不明となっている。ほぼ時を同じくして同社の海外贈賄事件を内定していた刑事が姿を消す。実は所轄署の刑事課長と同社社長とは、かつてある事件で刑事とネタ元という形の信頼関係を築いていた。しかも二人にはラグビーという固い絆もあった。しかし今、部下の失踪について調べる刑事課長は署長への道を探り、社長は本社役員の座を狙う。二人の道はどこへ向かうのか? 二人にとっての正義とは? 男たちそれぞれに決断の刻が迫る。