入社30年、同期の記者たちの絆とは東日新聞四日市支局長の藤岡が工場の夜景を撮影中に水路に転落し溺死した。警察は事故と判断したが、藤岡とともに新人時代を三重県で過ごした同期三人は納得がいかない。編集委員の松浦、初の女性役員になりそうな高本、なぜか出世ルートをはずれた本郷は真相究明に乗り出すが、それぞれに家族の問題でも悩みを抱えていた。※この電子書籍は2019年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。