「さあて、どんな匂いがするか楽しみなのだ。ひひひひひ」官能作家・如月景夫はヒヒジジイのように笑うなり、人妻の中心部にムギュウッと顔を埋め込んだ。そうして、何度も何度も生々しい匂いを吸い込んだ。如月が同窓生の妻を勝手に頂戴してしまった、そのわけは?(「十年目の不倫」より)―罪つくりな女と男が絶頂する、著者自選の傑作集。