六代将軍家宣(いえのぶ)は、懐刀の新井白石の進言により勘定吟味役を復活、水城聡四郎(みずきそうしろう)が抜擢された。聡四郎は、勘定方に関わる一切を監査する役に戸惑いながらも、幕府財政の立て直しを図る。そんなとき、手抜き工事絡みで、庶民の貨幣への不信を知った。数回に及ぶ小判の改鋳(かいちゅう)は誰が? それに絡む利権の集約先は!? 不正を糺(ただ)す、聡四郎の免許皆伝・一放流必殺の太刀!