植草甚一WORKS4 この映画を僕はこう見る
作品紹介: 人間の理性が回復されるさまを、目前で観察出来るという機会は、滅多にあるものではない。この映画に登場する十二人の陪審員たち、珍しく婦人陪審員が加わっていない評決であるが、これらの陪審員たちの幾人かが、その性格によって、あるいは先入観によって歪められた理性を露呈し、その理性が、評決の最終段階にいたって、本来の人間性へと回復する瞬間、この「十二人の怒れる男」という映画は、その役割を果たしながら、滅多にない機会をあたえてくれるのである。(本文「十二人の怒れる男」をいかに鑑賞すべきか より) ※ 電子書籍の送受信データの容量が大きい場合は、パケット通信料が高額になりますので、パケット定額制サービスのご利用をおすすめします。 |
ぼくは散歩と雑学がすき | いつも夢中になったり飽きてしまったり | 植草甚一WORKS3 気になる男優たち、そして映画界の動向 |