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2024/02/21
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蛇は密やかにそのときを待つ

作品詳細

かつての恋人に縛られながら追憶に浸る女。恋した相手を一途に思い続けている不純な欲望を抱える男。心を縛る未練に縛られた男と女の大人のラブストーリーEveシリーズ第二作。――あなたの心を縛っているものを今夜こそ壊してあげる母親から見合い話を持ち掛けられるたび断り続けていた瑠衣(るい)。今回に限って断ることができず、仕方なく見合いが行われる仙台に向かうことに。北へ向かう新幹線に乗車してすぐ、瑠衣はあるきっかけから「隣人」である男性と言葉を交わすことに。他愛ない話から始まった会話だが、やがて瑠衣が見合いを断リ続けている本当の理由、仕事上のパートナーでありかつての恋人・渡海に抱いている複雑な感情の正体に行き着く。ずっとはっきりさせられなかった後悔の念を吐露したら、ずっと話を聞いていた「隣人」は、仙台に到着してすぐ驚くべき行動に出た。【著者より】SMや緊縛を扱った小説といえば官能小説を連想しますが、この作品は行為に関わる人間の心理の変化がメインになっています。BDSM(=ボンデージ(拘束)ディシプリン(支配)サディズム・マゾヒズム」、これらは一般的にはアブノーマルなものとされていますが、行為の根底にあるものは「愛されたい」「愛したい」といった欲求ではないかと思います。「こういう世界・こんな形の愛もこの世のどこかにある」と、寛大なお気持ちでお読みいただけると嬉しいです。※ストーリー上で欠かせない官能描写・SM描写がございます。・不器用な男女が過去に負った心の傷や自分自身と向き合い結ばれるお話です。自分らしい生き方についてどう生きたいか考えさせる長編作品ですが、同時に自分らしく生きるとは、本当に大事なものとは何か考える二人の成長物語でもあります。・過去と現在、喪失と再生、それぞれが複雑に絡み合いながら未来へと進む恋愛小説です。・複雑な事情を抱える登場人物それぞれの言葉にできない感情の変化や気持ちが変わる過程、心の揺れ動きをお楽しみくださるとうれしいです。【表紙マスケラ】Ederaイタリア・フィレンツェ在住の日本人マスケラ(仮面)職人。【ピンナップ】純友良幸(Yoshiyuki Sumitomo)漫画家・イラストレーター。・サレ妻の復讐〜魔性の刺青〜 (comic donna)

出版社:クロスフォリオ出版
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