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2024/02/21
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終の棲家

著者名: めろん
作品詳細

死を覚悟したとき、人は終の棲家としてどこを選ぶのだろうか。血の繋がりはないが、今まで育ててくれた母のために、弓子は自宅療養を選択した。母は6年前、乳がんを患った。術後5年間再発しなければほぼ安心と言われていたが、その5年目に新たな腫瘍が発見された。今後は、痛みや不快な症状を和らげる緩和ケアに移行する。つまり、それはもう為す術がないということ――。自宅療養に切り替えてからは、小康状態を保っていたが、ここからの回復は見込めない。やがて訪れるであろう別れを思うと、頬に涙が伝った。

出版社:スマートゲート
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