女子高校生・白木あずさには、裏の顔があった。「加害者でありながら、そのことを忘れたり、自覚すらしていない人間」に、自らの犯した罪を思い出させる<復讐人>としての顔。忘れることは決して許さない。加害者に忘れられてしまった被害者の依頼を受け、「わるいひと」を懲らしめる、それはあずさにとって最高の快楽であった。そしてそんな彼女自身にも「自分を思い出させなければいけない」復讐のターゲットがいた……。