大学生・叶のもとに、転がり込んできた正体不明の少女。そのただならぬ気配に、身の危険まで感じる叶。だが相対した彼女から紡がれたのは、悲痛で、弱々しい叫びだった。「独りは……いや、です。一緒に、いて」この言葉をきっかけに、叶は少女を迎え入れ、奇妙な同棲生活が始まる。「赤瀬奈紺」と名付けられた少女は、孤独のない居場所を叶の隣に見出すのだが……?