著者名:
鹿乃子/原作:西條六花 | |
「俺は絶対にあんたを傷つけない」張りつめた心も、守りつづけた矜持も…彼の口づけに甘く蕩かされて…危険な男の甘い愛撫は、私のすべてを翻弄する──。二十世紀初頭の魔都・上海。家が没落した笙鈴は妓楼・翠泉楼で身を売らず芸を売る高級娼婦となり、その美しさと教養の高さから名を馳せてゆく。時は流れ…笙鈴を身請けしたいと現れた男・秀英。幼い頃、笙鈴に救われたと言う彼は身請けだけでなく護衛を提案し…その対価として「俺のものになってくれ」と“笙鈴自身”を求めた。彼は私を傷つけることはない。秀英に身を委ねると決めた笙鈴は──…。
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