著者名:
葉月くらら/赤羽にな | |
卒業パーティーに向かう途中、伯爵令嬢・エステラは思い出した。自分がこれからパーティーで婚約破棄されること、そして同じ人生を既に100回も歩んでいたことを──。101回目の人生となった今、エステラは婚約破棄される未来を選ばず、ココシュカの街で隠居生活をすることを決める。だってもう何百年も生きて、すっかりこころがおばあちゃんになってしまったのだから……。永い永い人生に疲れ、穏やかに隠居生活を楽しんでいた彼女の前に、見習い騎士・フェリクスという青年が現れる。素直で可愛らしく孫のように思っていたエステラだが、交流を重ねるうちに徐々に彼に惹かれていき……。100回の人生で恋を諦め、独りぼっちだと思っていた彼女の心に温かな光が差し込んでいく、優しいラブストーリー。
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