このままだと佑征が見えなくなる。その虚勢を、崩したい。高校生の樹は、幼馴染の佑征に避けられている。佑征だけは、どんな時も味方でいてくれたのに、中学から素っ気なく遠ざけられがちだ。なのに、佑征から向けられる視線は、愁いを帯びていくばかり。そんな何かを堪えるような目を向けられたら、こっちだって……。※本コンテンツは【単行本版】を分冊したものです。分冊版や単行本との重複購入にお気をつけください。