著者名:
平眞ミツナガ | |
小さな村で孤独に生活する青年・テツには誰にも言えない秘密があった。きっかけは狐狸や鬼、大蛇などと交わる女が描かれた一枚の絵。その絵を見た日からバケモノとまぐわうことを望み、自慰に耽るようになってしまったのだ。ある日、村長から洞窟の奥にある牢の看守を命じられたテツ。そこにいたのは、この世のものとは思えない美しき人魚だった──見た目とは裏腹に自由奔放な彼は“暇つぶしに付き合ってくれれば望みをなんでも叶えてやる”と誘惑してくるようになり、テツの心は好奇心と欲にゆらぎはじめる。
話で読む | 巻で読む |