俺にはもう、高鳴る心臓もないはずだった戦い疲れたサイボーグの兵士・イーサンは、安寧を求めた惑星で植物学者のミハイルと出会う。笑顔で挨拶する彼の手はやわらかくて、壊してしまいそうなほどか弱く思えた。ミハイルといると、そわそわと落ち着かない。触れたい、愛でたい──それは、ただただ「人」らしい感情だった。自分の中にそんな「心」が残っていたことに困惑するイーサンにミハイルは……。軍用サイボーグ×生体(なまみ)の学者