ガチョウの背に乗ってスウェーデンじゅうを旅するニルスは、ある夜コウノトリに誘われて、海辺の砂浜を散歩していました。そこにこつぜんと、堂々とした城壁に囲まれた町が姿を現します。百年に一度、復活祭の前夜に一時間だけ海底から現れるという不思議な町に踏みこんだニルスは、魅惑的な家々や広場や路地をめぐり、アラビアンナイトさながらの経験をするのですが……。オールカラーの美しい挿絵で贈る、名作古典の入門篇。