人里から離れて、1人でアルプスの山に住んでいる頑固者のアルムじいのもとに、ある日、孫娘のハイジがやってきます。アルプスの草花のように健やかなハイジはたちまち周囲の人たちを魅了してしまいます。ところが、そんな幸せな日々も、思わぬことでハイジが都会にいくことになり、奪い去られてしまいます。矢川澄子によって物語の細部まで訳出された完訳本。パウル・ハイによる美しい挿絵は原書からの復刻です。