著者名:
蝶野飛沫 | |
火遊びが本気になるとき、男たちの肉体が、甘く絡みあう。趣味でニホンオオカミを追う白瀬臨は、オオカミの声が聞こえるという、ある集落へ出かけた。その村で昔、闘争が起き、オオカミたちは全滅したのだという。白瀬はさっそく山に入るが、やがて迷い、暮れなずむ山の中に忽然と瀟洒な屋敷が現れる。そこで美少年の露草に出会うのだった露草に懐かれて、白瀬は一晩泊まることにするが、屋敷にはこの世のものと思えない美貌を持った青年たち、黄苑と道理がいた。夜中に、ふと気づくとそばには露草がいた。そして、潤んだ瞳で白瀬を誘惑してきたのだ。「臨さんに遊んでほしい……」それが、背徳の恋の始まりだった。
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