著者名:
竹若トモハル | |
惚れた弱み、花嫁衣裳で初夜になる――― 時は江戸 花街の『でれの助』たァ『左馬之助』のこと これがお武家でも悪いお武家様と来た 嫁ぐはずの娘は出奔するってモンでね アオリを食ったのは娘によッく似た丁稚小僧の『静馬』だ 店の旦那は「初夜この小刀で一突きにしろ」 「かどわかされた振りをして戻ってこい」とさ しかし相手が悪いが左馬之助さネ 人様に惚れた嫁に 「ほら「左馬之助様」って呼んでみな?」ってンだ これが泣かすうち、嫁が可愛くなっちまう 「どうだしばらく夫婦を続けてみねえか?」 悪いお武家と、純な花嫁、斬って張ったの惚れ仕合い 花も嵐も巻き込んで それではお後は、本編がよろしいようで
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