著者名:
綺月陣 | |
――それは、魂を引きずり込む魔王の椅子。絵を描きながら、銀座のギャラリーに勤めて一年弱。元美大生の大河は、突然クビを言い渡された。途方に暮れていたところ、古美術商で美しく優雅な椅子に出会う。魔が差した大河は、祟り封じの札を破り椅子に座ってしまう。その帰り道、駅のホームから落ちそうになったところを、軍服を身にまとった時代錯誤な美丈夫・花汕院に助けられた。強い縁で結ばれているという花汕院と大河は同居生活を始めるが、絵の才能を認められた大河は、不運続きの人生が一変。花汕院と出会い一カ月が経ち、恋人のようなキスをしたふたりの距離は近づいていくが……?
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