失くした時計、何度も見る事故の夢、気付いてはいけない記憶がゆっくりと目を覚ます――。百貨店にある婦人服店のオーナーである吉田雅美、その百貨店の外商を担当する瀧川洋介。二人は同じビルで働く友人同士。お互いに友人以上恋人未満の感情を抱きつつ、いつものように仕事終わりの食事を楽しんでいた。その帰路で二人は事故に遭う。洋介は奇跡的に無傷、雅美も比較的軽傷で済んだが…。切なくも愛おしい50日間がはじまる。