「うわっつらでつき合うくらいなら仲間ハズレにされた方がマシ」大好きな姉以外に心を開けない高校一年生の中野敦(なかのあつし)は、バンドを組みたいと思いながらも孤立していた。頑なな敦を心配する姉は、自分の同級生・高瀬祐一を引き合わせた。インディーズバンドで活躍する高瀬の奏でるギターの音色が敦の心に同調して、「一緒にうたってほしい」という高瀬の誘いは、まるで愛の告白のように敦を虜にした―――。