バレンタインの日、告白もできずに失恋した春貴。傷心のまま街を歩いて、落ちていたキーホルダーを踏んで壊してしまう。修理のあいだ持ち主の間宮と交わした他愛ないやり取りは、春貴の心をじんわりと温かくしてくれた。壊してしまったお詫びにと、渡す相手をなくしたチョコとマフラーを彼に押し付けて別れた春貴。それから一年、再会した間宮はあのとき渡したマフラーをしていて…。