「ためしてみる? 俺と」 離婚をして帰る家も失った俺に手を差し伸べてくれたのは、30年来の友人・江連。ゲイであることを公言している江連は、器はデカいし料理も上手いし、なにより一緒にいて居心地がいい。だけど、二人で酒を呑んでいた夜、ふいに熱のこもった瞳に見据えられて…――思い出した。高校時代、俺はこいつに、告白されたことがある。友人歴30年、あまくてほろにがい大人の恋。