レンタルショップでバイトをする槙の家に現れた幽霊・西田。幽霊である西田の代わりにDVDを借り、毎晩二人は恋愛映画の上映会をしていた。西田は映画を観てよく泣くが、彼は人や物に触れられない。槙が彼の涙をぬぐうことはできなかった。ある晩、西田の一生のお願いで借りた「いちばんの名作」を観ていた二人。死んでるのに一生のお願いなんて……。幽霊と観る「いちばんの名作」に、拭えない涙が流れた――。心に染み入るBL。