明暦の大火で江戸が灰燼と化し、復興が急がれる徳川四代将軍家綱の世。「水野」姓の幕臣が凄腕の何者かに次々と斬殺され、老中にまで暗殺の手が伸びた。そうしたなか、素浪人でありながら念流皆伝の若き剣客・宗重が事件を探索するため市中を駆け巡った。やがて、背後に紀州徳川家の影がちらつき始めた……!?娯楽文学の王道を貫く門田泰明時代劇場の原点!