隣の部屋には夫がいるのに…壁越しに伝わりそうな程、隣人の温もりで高鳴る心音を抑えられなくて―。「君は本当に無能だな」エリート銀行員の夫から浴びせられるモラハラ暴言や、家事への執拗なダメ出し…プレッシャーに押し潰されそうな結婚生活で唯一心安らぐのは優しい隣人・小宮さんとベランダ越しに言葉を交わすひと時だけだった。ある日、ついに夫の重圧から逃げ出した私は、小宮さんに手を差し伸べられ隣室へ…。すると、事情を聞いた小宮さんに「帰らなくていい」と抱きしめられて―…