著者名:
沖田正午 | |
気風と人情の新内流し、巨万の家を受け継いで、悪を地獄に送る大芝居心中母子を助けた新内流し。三味線の声なき声に導かれ、弱き人の怨みを晴らすため、欲に塗れる悪徳大名を潰す、金に糸目はつけぬ大仕掛け。新内流しの弁天太夫と相方の松千代は、母子心中に出くわし二人を助ける。母親は理由を語らないが、身の振り方を考える太夫。一方太夫に、実家である江戸の様々な大店を傘下に持つ総元締め「萬店屋」を継げとの話が舞い込む。超富豪になった太夫が母子の事情を調べると、ある大名のとんでもない企みが……。悪徳大名を陥れる、金に糸目をつけない大芝居の開幕!
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