著者名:
誉田龍一 | |
八代将軍・吉宗はのちに十代将軍となる家治に対し、多大な期待を寄せていたという。出来うる限り直に接し、学問、剣術から書画、将棋に至るまで、さまざまな薫陶を孫に授けていった。家治もその熱意に応える。そしてついには、祖父の真骨頂、江戸の町歩きに行き着いた。民と触れ合うことは、政の一番の糧になる、と考えたからだった。ある日、いつものように刈谷幻之丞を供に行きつけの煮売り屋「鉄」に向かった家治。だが、近くで武家が斬られるという事件が発生する。しかもこの一件、とある藩の商品専売が関わっていると推測された。ここは天下の征夷大将軍、ほうってはおけない。どんな大物が相手でも決して怯まぬ!今日も正義の剣が一閃する、好評の痛快時代活劇!!
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