著者名:
藤間みお | |
商社の経理部に勤めている堅物係長と二年目のうぶな社員、涼葉。係長は厳しいだけではなくて、きちんと褒めてくれる。部下である涼葉は密かに憧れていた。密かに?私生活では同じマンション、しかもお隣さん!!という壁一枚挟んだだけの密接関係。今日は飲み会の席でもお隣さん!!緊張で酔っ払ってしまった涼葉を同じマンションだからと係長は抱っこして連れて帰ってくれる。酔いを冷まそうとベランダに出してくれた。一生懸命働いて恩を返したかったのに……いつも助けられてばかり。自己嫌悪に陥りながらも係長の厚い胸と甘い香りにほだされて、頑張るから「もう少しだけ……」面倒を見て欲しい旨を希求する。言った矢先に失言だったと前言撤回、だが涼葉の身を寄せるような言葉に係長の男心にスイッチが入る!! ベランダで係長に後ろから強く抱きしめられてそのまま……「いやあん……声出したらご近所さんに気づかれちゃう……「洗濯物を取り込みに……人が! でも……どうしよう」。涼葉は思う。わたし、すごく興奮しているかもしれない。
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