著者名:
藤井 龍 | |
十一代将軍徳川家斉の御代、江戸の町は、うつけ組と呼ばれる悪の一団の存在に怯えていた。強請、拐かし、乱暴狼藉、そして強盗、殺害……。この正体不明の集団に敢然と立ち向かう若者がいた。旗本、修理田右京である。右京は、屋敷を出て深川の長屋住まい。爺さんの大家、五郎左衛門の代人として大家の仕事もこなす毎日を送っていた。だが、うつけ組の残忍な刃は、ついに長屋の住人にも向けられて来た。遣い手を自認する右京は、長屋を守ろうと頭領との対決へ向かう。ところが、そこで驚愕の真実が明るみに……。謎が謎を呼ぶまさかの事態に、右京はある決意を固めてゆく!若き剣客旗本の、師弟愛、恋情、そして親子の絆を描く、躍動感あふれる新シリーズ、開幕!!
話で読む | 巻で読む |