本書では現在の自動車や家電製品の音環境を見直した、よりイメージにフィットしたサウンドデザインの方法をわかりやすく解説する。実際の試験方法、評価ツールの入手方法とそれをどう使ってどう評価するかを解説し、読者がサウンドデザインおよびその評価を自在にできるようになることを目指す。なお、本内容は、広島市立大学(情報科学部システム工学科)で開講されている「音響システム特論」に概略もとづいている。多様化が進む現在、人の“好み”、“イメージ”を取り入れたサウンドデザインが読者の製品設計の一助になることを願っている。