著者名:
藤井 龍 | |
歌舞伎役者顔負けの、非の打ちようのない美男であった一色綾之丞――。剣客を気取り、総髪を馬の尻尾のように束ねていたが、三千石の大身旗本・一色家の次男として、甘やかされて育っていた。好きな剣の道に励むほかは暇を持てあまし、直心影流男谷派の道場に向かう日々。が、飛鳥総十郎という浪人と知り合ってからというもの、綾之丞には運命に翻弄されるように、さまざまな事件が付きまとうことになってしまう。そしてついに、その運命が解き明かされる日が……。お忍び駕籠に乗って、驚くべき人物が眼の前に現れたのだ!このお方と旗本の倅とを結びつける真実とは一体!?友情と恋に気づきつつも一人前の剣客として生きようとする若き侍、その輝きと葛藤を描く期待の新シリーズ!!
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