きものを知ることで見える日本の姿「素材」「身体」「名称」「作法」「経済」日本人が育んだ技術と教養が詰まっている。きものを着るだけで、学んだことのなんと多いこと。色の組み合わせを自然から学び、仕立てから循環思想を、素材から蚕の生態と医療の効能、神事を、着ることで自分自身の骨や筋肉、身体の動きを、着物を購入することで流通を学ぶ。日本のあらゆる文化経済、歴史まで教わりました。一つひとつの着物の宝を解体してお届けしよう、というのがこの本の趣旨です。