岩倉桃花は、同棲していた彼の浮気現場を目撃してしまう。それだけでも大きなダメージを受けているのに、こともあろうに浮気相手は桃花が面倒を見ていた職場の後輩。その場で桃花を振った彼は、数日後に後輩との婚約を発表したのだ。心身ともに疲れ果ててしまった桃花は、赤信号を渡ろうとして車にひかれそうになる。車を運転していた男性は激怒。怒鳴りつけてくる彼の口振りに元カレを思い出してしまった桃花は、言葉もなくその場に泣き崩れてしまう。そんな桃花の様子に何かを察したのか、男性は桃花を車に乗せ、自身のマンションへと連れ帰ってくれた。ようやく落ち着きを取り戻した桃花はそこで、ようやく気がついた。車を運転していた男性は、桃花の勤めている会社の親会社の社長・藤堂麗司だったのだ。彼に問われるまま、同棲していた彼に浮気され、振られたことを話した桃花。すると麗司は、自分のマンションで暮らせばいいと提案してきて……。