著者名:
猫屋ちゃき/森原八鹿 | |
貴族の一人娘として生まれたことで、幼い頃から厳しく育てられたクララ。出世欲が強く、爵位を得るためだけにクララと結婚したアリョーシャ。二人は共に夢や希望を抱くこともなく結婚をした。愛はなくとも互いの利害が一致した新婚生活は、何の問題もなくそこそこ幸せに過ぎていくはずだった。しかしある日、クララがこっそりと「王子」宛の手紙を出すところをアリョーシャが目撃してしまったことで、新婚生活は急変する。クララに対し恋愛感情など持ち合わせていないはずのアリョーシャだったが、妻が「王子」と浮気しているかと思うと苛立ちが募り、クララの文通相手である「王子」は誰なのか、その正体を探り始める。しかしクララの手紙には、アリョーシャが思いもしなかった彼女の悲しい生い立ちが関係していて……!? 貴族という階級がため心に傷を追った少女と、貴族という階級がため愛を捨てた騎士が織りなす、政略結婚から始まる純愛ストーリー!
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